食道がん患者のケアについて

食道がんは、他のがんに比べて「予後が悪いがん」といわざるを得ません。
現時点で、決定的な対策は「予防」と「早期発見」しかありません。このHPをご覧になられている方は、「進行がん」あるいは「転移がん」の方もいらっしゃることでしょう。

それらの方に「予防」や「早期発見」といっても意味がありません。
今回は病院からも治癒は難しいと宣告された方の「心の持ちよう」についてお話ししたいと思います。

ご家族や友人の協力のもと闘病されている方が大半ですが、「進行がん」および
「転移がん」の方はおのずと「死」を感じていらっしゃることも事実です。

すごく「孤独」を感じていらっしゃいます。

正しい情報の元、治療法を選択するのは大前提ですが、
そういった患者さんの心のケアも非常に大切だと私は思います。

よく医師が「あなたの余命は○○ヶ月です。その時間を大切に使ってください」
とおっしゃいます。

これはある意味、勇気のある発言で、それを望んでいらっしゃる患者さんに
とっては金言でしょう。

しかし、余命の予測を「望んでいない」患者さんには、ある意味「死刑宣告」のように感じられ、
精神的な支えがなくなりかえってよくない方向にいってしまうものです。

もちろん神でもない限り、その方の余命を正確に言い当てることはできません!

私は、「余命の予測」をぜひ知りたいという方をのぞいて、絶対に言わないで欲しいのです。

人間にはもともと備わっている「自然治癒力」があります。
その素晴らしい力に希望をもって、過ごされるのは患者さんの自由だと思うのです。

「進行がん」「転移がん」の方が相談に来られた場合、私はまず始めに伺うことがあります。

(1)ある程度の食欲はあるか?
(2)身の回りの世話をご自身でできるか?

この質問はどのような治療をしていくか判断するのに、非常に重要になります。

(1)(2)の条件を備えている方には「自然治癒力」を最大限に高める方法をご紹介します。

もちろん、その選択をされるか否かは、ご本人次第なのですが、選択肢が広がるとお考えいただいたらよいと思います。あくまでイメージですががん(悪性腫瘍)をご自身の免疫力でたたいていくという、攻撃的な方法です。

もし、(1)(2)とも難しい方、例えば寝たきりの方がいきなり「完治」を目指すというのは、山登りに例えると、ふもとから一気に山頂を目指すようなものです。

このケースでは、まず、ご本人の肉体的&精神的な苦痛をなるべく軽減する方法を
お勧めすることになります。

「緩和療法」に近い考え方です。

ただ、がん克服をあきらめたわけではありません(ご本人次第ですが)。
再び、登山に例えると、ふもとから山頂はあまりにもハードルが高く、難しいのですが、2合目や3合目を目指すのは、現実味が出てくるのではないかと思います。

山登りでもそうですが、上った高さによって「景色」が変わってくるはずです。
すなわち、そのときに応じていろいろ選択肢が広がっていくと思うのです。
最初はふもとだとしても、5合目まで到達した時点で、最大限に「免疫力」を活性化する方法に変えることも可能だと思うのです。

もちろん、どの選択肢を選ばれるかは、ご本人&ご家族の意思になります。

私は可能性のある治療法を複数ご紹介し、それぞれのメリットとデメリットをできるだけ科学的な根拠をもとに解説していくのが仕事だと考えております。